この日にあわせてナナイロのカフェを1日限定オープンしました。
昨年の7月末に私たちが古民家を改装して作った手作りのカフェ。
昔のマッチラベルや絵はがきの展示も常設しています。
普段は地元の方に自由に使って頂いていますが、
こうしたイベントがある時にはナナイロも駆けつけて営業しています。
今回は古事記の国譲り神話を再現した伝統的な神事の日。
今年は古事記編纂1300年ということもあって、
美保関の町はカメラマンやマスコミの方、一般の見物客などで賑わっていました。
「青柴垣神事」は美保神社の祭神、事代主命(ことしろぬしのみこと/恵比寿さま)が大国主命から国譲りの相談をうけ、譲ることに決定した後、自ら海中に青い柴垣を作ってお隠れになった(自死された)という国譲り神話を再現したものです。
いつもカフェに遊びに来る子供たちが一人も来なかったので、
どうしたのかな?と思っていたら、
みんな神事に駆り出されていて、しっかり役目を果たしていました!
↑こちらはお祭りが始まるまでの間、町を廻る編木(ささら)。
祭りの進行状況を人々にお知らせするための行列らしいです。
子供たちが「七度(ななたび)でござ〜る〜」などと言いながら歩きます。
七度半でいよいよ「御解除(おけど)」の行列(国譲りのクライマックス)が始まります!
そしてこちらが御解除(おけど)の行列の様子。
美保神社から出てきた人々が船に向かいます。
※ 少女は顔が隠され前が見えない状態です。
一年神主である当屋(とうや)は地元から決定し、当祭礼前日から美保神社の隠殿(かくれでん)に籠って断食をするなど、神がかった状態で当屋行事へ臨むそうです。
こちらが当屋さん。
目を閉じた状態で船まで乗り込みます。
厳かな表情が(写真では分かり辛いですが)なんとも言えず印象的でした。
当屋夫婦や供人(ともど)は青柴垣を飾った舟にのせられ、美保湾内を一周。
その後、同じ場所に戻り美保神社に参拝されます。
ちなみに警護(黒いはっぴを着た人たち)は一般公募もあり、
美保関町以外の人でもこの舟に乗ったり神事に参加することができます!
舟の中で当屋は化粧直しをします。これは神への再生を表しているそうです。
戻ってきた人々は地に足を付けてはいけないため、少女達はおんぶされています。
(戻って来た地は高天が原ということになっているからだそうです。)
この後、美保神社までの行列が厳かに行われました。
この神事は、全ての行程をあわせると10日間にも及ぶのだそうです。
わたしたちが見た神事は、ごく一部でしかないという事ですね。
町をあげてずーっと神事の伝統を守り続け、後世に伝え続けてきた
美保関の文化にますます興味津々です。
実は、今週末14日(土)にも美保関のカフェをオープンします。
この日は、私たちのカフェの目の前にできた新しい公園の竣工式なのです!
機会があったら、遊びに来てくださいね。
kojima
0 件のコメント:
コメントを投稿