目的は、島根県ふるさと伝統工芸品に指定されている「和紙てまり」を見るためです。
和紙てまりの工房に入ると、かわいいおばあちゃんが笑顔で迎え入れてくれました。
和紙てまり作家の絹川ツネノさんです。
お歳はなんと89歳!
とてもお元気で、お弟子さんと楽しくおしゃべりしながら和紙てまりを制作していらっしゃいました。
こちらが、その和紙てまりです。
てまりは、江戸時代に江戸の女性たちの間で流行し、参勤交代の土産として地方に広まったそうです。
ツネノさんによると、数十年前はここ出雲地方でも趣味で作っている方が多く、どこのお家でもよく見かけたそうです。
そんな歴史あるてまりの装飾に、人間国宝(故)安部栄四郎さんの手すき和紙を取り入れ「和紙てまり」を創ったのがツネノさんです。
和紙てまり意外にも、刺繍糸で装飾したてまりもたくさんありました。
こちらは52年前に制作したものだそうですが、上等の刺繍糸を使っているため、
色褪せることなく今でもこんなに美しさを保っています。
こちらは、同じく島根の伝統工芸品に指定されている
広瀬絣の職人さんが藍染めをした糸で装飾した藍てまり。
この細かい幾何学模様も、ツネノさんが感覚で施していくそうで、
模様には一つひとつ名前が付いています。
こちらの小さいてまりは、おもちゃのスーパーボールほどの大きさ。
小さい方が作るのが大変なんだそうです。
ツネノさんが丁寧に心をこめて作った和紙てまり。
手にとってみると、なんとも言えないあたたかい気持ちになりました。
工房では和紙てまりの手作り体験もできるので、気になった方は「かんべの里」に足を運んでみてはいかがでしょうか!
kojima
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